- 保育士になったのに毎日が辛い、給料が低い
- 保育の仕事が気になるけどやめた方が良いか気になる
- 保育士として安心して働く方法を知りたい
せっかく憧れの保育士になったのに、理想と違って毎日が辛い。。給料も低い。。
保育士になるもんじゃなかった!と感じている方もいるのではないでしょうか?
また、保育の仕事に興味があるけれどあまり良い話を聞かない、と不安になっている方もいるのでは?
子どもは大好きなのに、安心して長く働くことはできないのでしょうか?
結論:自分に合う園を見つけることができれば保育士として長く勤めることができます
私は保育士として12年働いていますが、ブラック園から転職し、今は安心して保育の仕事を楽しんでいますよ。
ただ、業界的に一般企業などに比べて給与が低いことは事実ですし、条件によっては他の業界へ挑戦した方が良いこともあります。
就職後や転職活動で後悔しないためにも、この記事を読んで保育士の現状や働き方について知り、自分に合った園や就職先を考えてみてくださいね!
【保育士はなるもんじゃない】と言われる理由3つ
保育士にはなるもんじゃないと言われる理由は以下の通りです
人間関係が難しい
保育の現場では、年齢によって人数は変わりますが、複数人でチームになってクラス運営をしていきます。
そのため、気が合わない、考え方が合わない、となるとクラスでの居心地が悪くなったり
実際令和4年度の調査では、保育士の離職原因No. 1は『職場の人間関係』という結果が出ていました。


クラス内だけでなく保護者対応など人間関係とは切り離せない仕事なので、そこが拗れてしまうと継続していくことが難しくなってしまいますね
給与が低い
一般的によく言われていることですが実際はどうでしょうか
厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」によると保育士の平均給与は
- 平均年収:3,885,000円
- 平均月収:264,400円
- 賞与(年間):712,200円
- 平均時給(パート・アルバイト):1,100〜1,300円
出典元:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
となっています。他業種と比較すると以下の表のようになりました
職種 | 平均年収 | 平均月収 | 賞与 |
---|---|---|---|
保育士 | 3,885,000円 | 264,400円 | 712,200円 |
介護士 | 3,713,800円 | 263,600円 | 550,600円 |
看護師 | 5,080,000円 | 352,100円 | 856,500円 |
その他業種 | 5,069,400円 | 346,700円 | 909,000円 |
出典元:厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
ちなみに国税庁「令和5年 民間給与実態統計調査」によると全給与所得者の平均は460万円となっていますが、そこと比べても70万ほどの差があります。
パート先で小さい子見るとクソ可愛くて”資格もってて勿体無いし保育士に戻るのもありかぁ…”と思うんだけど、あの責務量をあの給与でまたやらないといけないと考えると尻込みしてしまう
引用元:X
命を預かる大切な仕事をしているのに、評価されないと頑張り続けるのも辛くなりますよね。。
持ち帰りの仕事が多い
保育士の1日のスケジュールは基本的に以下のようになります
保育士の1日 ※普通勤務9:00〜17:30(0.1.2歳児担任)の場合
9:00 出勤、子どもたちの受け入れ
9:30 朝のおやつ
10:00〜11:10 朝の活動
11:30〜12:30 給食
12:30〜14:30 お昼寝
15:00 おやつ
15:30 帰りの会
16:00〜 お迎えまで午後の活動
17:30 退勤
園によって流れや時間の使い方は違うかと思いますが、基本的にはこのようなスケジュールになります。
その中で
- 連絡帳
- 保育日誌
- 個人記録
- 週案・月案
- 製作の準備
- 行事の準備 など
このような業務もこなしていかなければなりません。
お昼寝の時間にすれば良いのでは?と思うかもしれませんが、お昼寝中も0歳児さんは途中で起きてしまうことも多いですし、会議や打ち合わせで時間が取れない日が多いことも。。。
そうなると書類や製作は家でやってきます!ということになりがちに。
結果として睡眠時間やプライベートに影響が出てくることになってしまいます。



残業代も出ないのに家で何時間も仕事をするのは割に合わないですよね
【保育士はなるもんじゃない?】保育士として働くメリット
保育士になるもんじゃない!と言われる理由を紹介しましたが、色々あっても保育士を続けているのは「保育士になって良かった!」と思える瞬間や感動があるからですよね。
下記では保育士になって良かったと感じたことを紹介しています
子どもとの関わりの中で感じるやりがい
保育士のやりがいの1番はやはり子どもの成長です!
日常の中の「出来た!」を共感できること、行事での一生懸命な姿を見るとやっぱり保育士になって良かったなと実感します。
子どもは1年間の中でも大きな成長をしていきます。例えば、4月にはまだハイハイも出来なかった子が、10月には1人で立つことが出来るようになった、など。身体的な発達はもちろんですが、心の発達にも触れる機会は多くあります。
そうした些細な成長一つ一つを子どもに寄り添って感じることが出来るのは、保育士として働く大きな魅力と言えます。
他にも保育士がやりがいを感じる瞬間はたくさんあります
- 先生!と笑顔で呼んでくれた時
- 苦手な食べ物を自分で食べる瞬間を見れた時
- 卒園児に会えた時
- ステージに立つと泣いていた子が、行事本番では堂々と発表できた時
- 子どもたちが「楽しかった!」」と言ってくれた時
- 初めてのハイハイ、立っち、お喋りなど、子どもの“初めて”に立ち会えた時
- 子どもたちの笑顔が引き出せた時
日常の中でたくさんの気づきや発見、喜びがあるのは保育士という仕事ならではのやりがいですよね。



保育士歴12年
現役保育士めじ
保育士は大変なことばかりじゃない!
保育士は大変な事ばかりが注目されがちですが、他の業種では経験出来ない感動が沢山あります!
また、卒園後も繋がりがあり、その成長を感じることができるのも保育士ならではではないでしょうか。
実際私も「先生!」と卒園児に街で声を掛けられることや、年賀状をもらうことがありますが、卒園した後も覚えていてくれて、その成長を感じた時にはとても嬉しく思います。
保護者との関わりの中で感じるやりがい
保育士がやりがいを感じる瞬間は、子どもたちとの関わりの中だけではありません。
子どもの成長を一緒に見守る役目として、保護者と関わる場面も多くあります。
保護者はいつも自分の子どもが園で楽しく過ごせているのか、先生に見守ってもらえているのか気になっています。
だからこそ保護者に「先生で良かった!」「安心しました!」と言ってもらえるとより嬉しさを感じますよね。
実際に保護者からの感謝の言葉に励まされた保育士のつぶやきを載せておきます。
卒園式だった、号泣😭この、子ども達に支えられ生きてこられた💧保護者1人1人にもたくさん温かいお言葉を頂き、私のが感謝で一杯だ。人生色々あったけど、低給料だけど、辛い今こそ保育士でよかった。
引用元:https://x.com/yetkhxcj5wczuz8/status/1898319835920031778?s=61
今日、3年間勤めた保育園を退職
受け持っていた子や保護者の方々からの手紙や感謝の品々
そればかりか他のクラスの子や保護者の方々からも、感謝の言葉
卒園した子も、会いにきてくれた
なんと恵まれた保育士生活だったのか
本当にありがとう皆んなから貰ったパワーで4月から新しい保育園で頑張るよ
引用元:https://x.com/2013yutaka/status/1902353031305556295?s=61



自分が子どもや保護者の役に立てているんだ!と実感できるとモチベーションも上がりますよね!
社会の中で感じるやりがい
共働き家庭の増加や核家族の増加で子育てに悩む親も増えている中、保育所は無くてはならない存在になってきています。
保護者が仕事に集中できるようにサポートするということは、結果的に会社のため、社会のためになっています。
また、子育てに悩む保護者の話を聞いたりアドバイスをすることも、子育て世帯の孤立化を防ぎ、社会貢献に繋がっています。
そして何より、保育士の仕事はA Iには出来ません。
子どもが産まれてくる限り需要があり続けるので、社会の中でも重要な役割を担っていると言えるでしょう。
【保育士はなるもんじゃない】と感じた時にできる対策
収入を上げたいならリーダーや主任を目指す
「この給料じゃ自分の趣味にもお金が使えない!」と困っているなら、リーダーや主任を目指すのも一つの手段です。
一般的にリーダーや主任になると手当が発生する園がほとんどです。
また、リーダーや主任を経験していると、転職した時に良い条件で採用してもらえることも!
ただ、注意すべき点が2点あります。
- 手当の額は園によって異なるため、場合によっては手当がほとんどつかない、ということも
- 当然仕事量や責任は増えるため、給料に見合わないほど忙しくなることも
自分の働く園の状況を確認して、昇給を目指すか、転職するか判断することをおすすめします。



保育士歴12年
現役保育士めじ
主任になったのに、増えたのは5千円だけ…
これは私の働いていた園の話ですが、主任の手当てはわずか5千円。仕事量は遥かに私たちより多いのに、給与面ではほぼ変わらないという状態に…。負担ばかりが増え、正当に評価してもらえないと「やりがい搾取」と言われても仕方ないですよね。
ちなみに私は転職をして、正社員時代の給与より月5万円多く頂いています。
園によって給与体制も様々なため、転職の際にはじっくりと調べることをお勧めします!
条件の良い保育園に転職する
転職することで収入が上がったり、休みを有効に使うことが出来る可能性が高まります。
まずは自分の中の譲れない条件を出してみてください。
- 年間休日◯日以上
- 子どもの行事で休みが取れる
- 産休・育休実績あり
- 行事が少ない
- 休憩あり・持ち帰り仕事がない など
絶対に譲れない条件を明確にしておくことで、転職エージェントを利用する際にも要望を伝えやすくなりますよ。
とはいえ転職するのって勇気がいりますよね。でも安心してください!
園も即戦力になる人材を求めていることが多いので、経験があることはむしろ強みになりますよ。
雇用形態を変えてみる
雇用形態を変えることで、負担を減らしたり自由な時間を作ることができます。
正社員以外にも「臨時職員」「パート」「派遣社員」などの雇用形態があります。
それぞれのメリット・デメリットは以下のようになります
メリット
- 正社員に比べて業務が少ない
- 正社員とほぼ同じ勤務時間のため、収入も比較的安定している
- 業務が少ないためプライベートに時間を使うことが出来る
- 条件を満たせば正社員登用へのチャンスもある
デメリット
- 日給や時間給になることが多いため、収入が不安定になることもある
- 正社員に比べて昇給や昇進のチャンスが少ない
- 退職金やボーナスが出ないことも
メリット
- プライベートや育児と両立して働ける
- クラス担任などが無いため、気持ち的にも余裕を持って働ける
- 色々なクラスに入ることも多いため、マルチに動ける能力が身につく
デメリット
- 時間給となるため収入が不安定になりやすい
- 保育補助となるためやりがいや成長は感じにくい
- 受けられる福利厚生が少ない
メリット
- 残業や持ち帰りが少ない場合が多い
- 色々な園で経験を積むことが出来る
- 困ったことがあったら派遣会社に相談できる
- 条件が合えば正社員になれることも
- パートよりも時給が高いことが多い
デメリット
- 派遣会社所属になるため、園の福利厚生は受けられないものがある
- 同じ職場で長く働かないため、慣れてきた頃に違う園になることも
- 職場での意見は通りにくい
それぞれのメリット・デメリットを紹介しましたが、正社員よりも自由に働けることは共通しています。
自分の今のライフスタイルに合わせて参考にしてみてください。
異業種への転職をする
やっぱり保育士は難しい!といった場合には異業種に転職しても良いかもしれません。
異業種に転職するメリットは
- 収入が上がる
- 保育士以外のスキルを身につけることが出来る
- ネイルや髪型などの自由度が増える
逆にデメリットもあります
- 選ぶ職種によっては年収が下がることも
- 1からスキルを学ぶため勉強が必要
- 30代超えると転職が難しくなってくる
異業種に転職を考えているなら早いうちの転職をオススメします!なぜなら30代は即戦力を求められるからです。
実際、私も30歳を超えて転職を試みましたが、選べる職種も少なく書類もなかなか通りませんでした。
20代で転職した友人たちは、
- 不動産事務・営業事務
- スタバ店員
- カフェ経営
- 小学校教諭
など幅広く活躍しています。「自分には保育以外できる気がしない。。」と思わず思い切って行動すると新しい可能性が広がっていますよ!
【保育士はなるもんじゃない】保育士資格を活かして働ける仕事
保育園で働くのは辛いけれど、子どもと関わる仕事がしたい、と考えている方もいるのでは無いでしょうか?
保育士資格を活かして働ける場所は保育園以外にも多くあります。
保育士資格を活かして働ける職種 | 内容 |
---|---|
企業内保育所 | 企業で働くスタッフの子どもたちの保育 |
院内保育所 | 病院で働くスタッフの子どもたちの保育 |
病棟保育士 | 入院中の子どもたちの保育 |
児童養護施設 | 保護者との生活が困難な子どもたちの保育 |
託児所 | 商業施設などの一角にある場所での短時間保育 |
病児保育 | 病気で休んでいる子どもたちの保育 |
放課後デイサービス | 放課後から子どもたちをお預かりい宿題や遊びを行う |
ベビーマッサージ教室 | 個人で教室を開いてベビーマッサージを伝える |
保育園にこだわらず、色々な職種を見て自分に合った働き方を見つけてみてください。。
【保育士はなるもんじゃない】保育士にオススメの転職エージェント
保育士の転職には転職エージェントを使うことをオススメします。


保育士ワーカー | 保育専門求人サイトほいく畑![]() ![]() | ジョブメドレー | |
---|---|---|---|
オススメ度 | |||
求人数 | (非公開も多数) | 23,000件以上約4,000件 | 約21,000件 |
対応エリア | 全国 | (首都圏中心) | 全国全国 |
特徴 | 求人数も多く、利用者も 多数! | 未経験やブランクの ある方向けの求人も多数 | エージェントとの電話が苦手 自分で探したい方はこちら |
登録したら転職しなければならないわけでは無いので、情報収集の一環として登録しても大丈夫です
よくある質問
まとめ
保育士は給料が低い、なるもんじゃないとよく言われますが、とてもやりがいのある仕事です。
今の職場だけに振り回されず、色々な園や職場に目を向けて自分に合ったより良い働き方を見つけてみてください。
視野を広げることで新たな目標ややりがいも見つけることが出来るかもしれませんよ。