- 保育の仕事をしていて、結婚が難しいのではと感じている
- なぜ「やめとけ」と言われるのか理由が知りたい
- 仕事と家庭を両立できるかが不安
収入や勤務時間の不安から、保育士という職業に結婚の壁を感じている方も多いのではないでしょうか。
職場では周囲に相談しづらく、自分だけが取り残されているような気持ちになることもあるかもしれません。。
結論:保育士でも結婚を実現することは十分に可能です
実際に家庭と両立しながら保育士の仕事をしている方は沢山いますよ。
この記事を書いている私も子育てと保育の仕事を両立しながら働いています!
しかし、実際出会いがなかなか無い職業のため、実現には自分の行動力も必要です。
この記事では、保育士が結婚しにくい理由や背景をわかりやすく解説します。
そのうえで、どうすれば結婚に前向きになれるのか、現実的なヒントも紹介します。

この記事を書いた人
めじ
現在二児の母で現役保育士
ブラック園から転職サイトを通して転職し、正社員時代より給料UPして働いています。
より良い環境で働ける保育士が増えるようにと発信中!
結論 【保育士は結婚やめとけ】は嘘!
保育士の結婚はやめとけ、と言われていますが実際はどうなのでしょうか?
『第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』によると
「いずれ結婚するつもり」と考える18~34歳の未婚者は、男性81.4% 女性84.3%となっており、未婚率が上がっているとはいえ、結婚に前向きな男女も多いことが分かりました。
また、2025年の「みんなのランキング」『結婚したい女性の職業ランキング』では、看護師、薬剤師に次いで保育士はなんと第3位!
依然として男性人気が高いことが伺えます。
この調査からも保育士だけが「結婚やめとけ」と言われるのは嘘と言ってよいでしょう。
しかし、なぜそう思われてしまうのか、どんな理由があるのか説明していきます。
【保育士は結婚やめとけ】と言われる理由
保育士が結婚に向かないと言われる理由は、次のような点が挙げられます。
保育士の収入が結婚生活に不安を与えるから
新しく家庭を築くとなると、収入面の安定に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
保育士の給料は業務量に対して低く、生活の将来像が描きにくいと悩む人もいるはずです。
しかし、共働き前提の家庭であれば、十分に補える可能性もあります。
実際、金銭的な余裕のなさを理由に、恋愛や結婚に自信を持てないという声も少なくありません。
厚生労働省『令和5年 賃金構造基本統計調査』によると保育士の平均給与と他業種との比較は以下のようになっています。
職種 | 平均年収 | 平均月収 | 賞与 |
---|---|---|---|
保育士 | 3,885,000円 | 264,400円 | 712,200円 |
介護士 | 3,713,800円 | 263,600円 | 550,600円 |
看護師 | 5,080,000円 | 352,100円 | 856,500円 |
その他業種 | 5,069,400円 | 346,700円 | 909,000円 |
収入の壁があるからこそ、パートナーとの協力や補完的な視点が重要になってきます。
長時間労働が家庭との両立を難しくするから
保育士の仕事は多岐に渡るため、終業後も持ち帰りの仕事があったり、サービス残業があることも。
多忙な日々が続くと、恋愛や家庭の時間を確保する余裕がなくなってしまいます。
しかし、すべての職場が過酷というわけではなく、環境を見直すことで改善できる場合もあります。
保育士の主な書類や業務は以下のようになります
- 日々の保育、担任業務
- お便り帳
- 保育日誌
- 月案・週案
- 個人案(0.1.2歳児クラス)
- ヒヤリハット報告書
- 各種会議
季節や行事前に追加されるもの
- 行事の計画書・当日のデイリープログラム
- 壁面制作
- 年間カリキュラム作成
これらの業務をこなしながら子どもたちのお世話や保護者対応をしているため、結局業務が終わらず家に持ち帰り、休日も仕事に追われる、という状況が生まれてしまうのです。

保育士歴12年
現役保育士 めじ
園によっては休日出勤は暗黙の了解に・・・
ブラック園に勤めていた時は毎週土曜日に出勤して製作の準備や書類をしていました。新人はそうするのが当たり前な風習になっていたため、自分の中でも当然のことだと思ってしまっていました。平日に書類をする時間も無かったため、休みの日も常に仕事のことを考える生活になっていました。
精神的な負担も多くプライベートにも影響があるから
保育の仕事では、常に子どもや保護者に気を配りながら対応しなければならず、気力も体力も消耗してしまいます。
疲労がたまることで、自分の時間や気持ちの余裕がなくなり、恋愛や結婚を考える余地が持てない方も多いはずです。
けれども、サポート体制が整った園や働き方を選ぶことで、余裕を取り戻すことは可能です。
ちょっとした一言にすぐ「頑張ってるのに」「一人でこんなに大変」とか反論出来る親が羨ましい。保育士だって一人で他人の子の命を何人分、何時間預かってると思ってるんだよ。躾丸投げ愛情不足に要支援。保育園出たら終わりじゃない。持ち帰りの仕事や精神的負担で眠れない事もある。嫌だこの仕事!引用元:X
1日3時間程確定で残業、それ以上も残業してるけどボランティア残業で、休日は持ち帰りの仕事を消化、毎日肉体労働と精神的負担…これが公務員、保育士。自分の周りに公務員の保育士になろうとする人がいたら全力で止める。休む暇がない、眠れる時間をくれ。引用元:X
精神的にも体力的にも限界を感じる前に、結婚に向けて「自分をいたわる働き方」に切り替える準備を始めてみてくださいね。
【保育士は結婚やめとけ】保育士と結婚するメリット
保育士と結婚するとメリットもありますよ!保育士と結婚するメリットは以下のようになります
子どもに関しての知識がある
保育士は子どものお世話を日頃から行なっているため、自分の子どもが産まれた時にも慌てずにお世話に入っていけると言えるでしょう。
また、発達段階についての知識もあるため、適切なタイミングで着替えやトイレの方法を伝えることもできます。
安心して子育てに挑めることは保育士と結婚するメリットと言えるでしょう。
しかし、保育士も自分の子どもを育てるのは初めての経験。保育ではうまくいっても子育てでは思い通りにならないことも多くあります。
全てを任せるのではなく、一緒に悩みながら子育てを行なっていくことが理想ですね。



保育士だからできなくちゃ!と気負ってしまわないようサポートすることが大切ですね!
忍耐強い・我慢強い
保育士は比較的忍耐強い人が多いです。
なぜなら日頃から子どもと保育者の間に立ち、何か問題があった時にも穏やかに相手に伝えることを意識していたり、イヤイヤ期の子ども達にも忍耐強く向き合っているからです。
また、多忙な日々の中で書類や業務を継続的に行なったり、園長の理不尽な要求にも日々応えたりしているため、自然と我慢強さも身についています。
何かトラブルや問題が起こった時にしっかりと向き合ってくれることは、保育士と結婚するメリットと言えます。
保育士に求められる特性には以下のようなものがあります
- 子どもが好き
- 責任感がある
- 体力がある
- コミュニケーション能力がある
- 忍耐力がある
- 計画性がある
結婚生活では様々な困難にぶつかることも多くありますが、パートナーが忍耐強く向き合ってくれることはとても心強いですよね。
職場復帰しやすい
保育士の仕事は子どもがいる限り求められるので、結婚や出産でブランクがあったとしても復帰しやすい職業といえます。
転勤がある仕事の方は、転勤先でのパートナーの仕事が見つかるか不安に思うこともあるでしょう。
その点で、保育士は全国どこにいっても求められる仕事になるので復帰の心配が少ないと言えます。
保育士が求められている現状は保育士の有効求人倍率の推移を見ても明らかです。
年度 | 有効求人倍率 |
---|---|
令和3年(2021年) | 2.94 |
令和4年(2022年) | 2.93 |
令和5年(2023年) | 3.16 |
令和6年(2024年) | 3.54 |
その年の最も高い月の数値になりますが、どの年度においても高い水準で推移しています。
いかに全国で保育士が求められているかがわかりますよね。
共働きを望んでいたり、転勤が多い方は安心して結婚に踏み切れるのではないでしょうか。
【保育士は結婚やめとけ】結婚しやすくなるためにできること
保育士が結婚しやすくなるためには具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか?
ポイントは以下の3つです
働き方を見直し出会いの時間を確保する
忙しい日々に追われていると、自然な出会いや婚活のための時間をつくるのは難しくなりますよね。
けれども、自分の働き方を少し変えるだけで、時間にも心にも余裕が生まれてくることがあります。
特に、シフトの調整や残業を減らす工夫をすることで、プライベートの時間を意識的につくることが可能です。
他の働き方と比較した時間の自由度は次のようになります。
- パート勤務:勤務時間が短く自由度が高い
- 派遣勤務 :契約内容で労働時間が決まるため調整しやすい
- 正職保育士:責任が重く時間調整が難しいことも多い
とはいえ、正職員で働きながら婚活も頑張りたい!という方も多くいるでしょう。
その場合には今働いている園ではなく、シフトの調整や休みが取りやすい職場に転職することも一つの方法です。
まずは一歩、少しの働き方の見直しから、出会いのチャンスが広がりますよ。
転職や働き方を変えることで生活の安定性を上げる
結婚を考えたとき、生活の基盤となる「働く環境」はとても重要です。
毎日の仕事に追われて気持ちや時間の余裕がない場合、転職や働き方を変えることを検討することで状況を大きく改善できます。
環境を変えることで、自分を大切にできるようになるきっかけが生まれますよ。
以下に、保育園の規模と保育士の負担について記載しています
園の規模 | 業務量 | 精神的負担 |
---|---|---|
小規模保育園 | 少なめ | 保護者との距離は近い |
公立保育園 | 保育の仕事以外に市役所の仕事があることも | 福利厚生は充実している |
私立保育園 | 行事が多い園が多い | 休みが取りにくいことも |
企業主導型保育施設 | 少なめ | 企業に準ずるところが多い |
転職は勇気のいることですが、自分を見つめ直すきっかけになりますよ。
自己PRや価値観を伝える工夫をする
婚活や出会いの場では、職業以上に「どんな人なのか」が伝わることがとても大切です。
保育士という仕事の魅力や、日々どんな想いで子どもと接しているかを丁寧に伝えることで、誠実さや家庭的な一面がより印象に残ります。
『保育士さん』というイメージが先走っていまい、自分らしさが出せなかったという経験もあるかもしれません。
自分らしさを活かした表現をすることで、相手に共感してもらいやすくなりますよ。
【保育士は結婚やめとけ】保育士を続けながら結婚を実現したい人へ
保育士を続けながら結婚を実現したい方は以下のことを参考にしてみてください
保育士のまま結婚した人の体験談を参考にする
「保育士だから結婚は難しい」と思い込んでいる方もいるかもしれません。
けれども実際には、仕事を続けながら結婚を叶えている人はたくさんいます。
たとえば、「園の先輩が産休・育休を取りながら現場復帰していて希望が持てた」という声もあります。
他人の経験を知ることで、自分にもできる方法が見つかることがあるのです。
自分の園が結婚後働きやすいかどうかは以下の点をチェックしておきましょう
- 産休・育休制度はあるか
- 子育てをしながら働いている先輩はいるか
- 希望休の申請ができるか
- 経験年数に応じた昇給はあるか
結婚後に「やっぱり続けられない・・・」となってしまわないようしっかり確認しておきたいですね。



保育士歴12年
現役保育士 めじ
結婚後は独身時代のようにはいかなかった
結婚後は自分のことだけでなく、パートナーや子どものことも考えて働かなければなりません。パートナーの病気で休みが欲しいと思ってもなかなか言えなかったり、子どもの行事も後回しになったり、、そうすると家庭がうまくいかなくなります。実際に子育てしながら働く先輩がいたら詳しく聞いたり、園の就業規則を読んだりして結婚後のギャップに振り回されない対策が必要ですね。
パートナーとの協力体制を事前に話し合う
結婚後も保育士として働き続けたいと考えるなら、パートナーとの協力体制はとても大切なポイントです。
互いの仕事状況や家事分担について、前もって話し合うことで無理のない暮らしが実現しやすくなります。



お互いの求めていることを擦り合わせるのは長い結婚生活においても大切なことですね!特に子どもが産まれた後のことはじっくりと話し合っておきましょう。
相手にすべてを任せるのではなく、歩み寄りながら一緒に考える姿勢が信頼関係につながります。
仕事と家庭を両立できる職場環境を選ぶ
理想の家庭を築きながら保育士を続けるためには、働く環境がとても重要です。
残業や行事が多い園では、どれだけ頑張っても心身ともに疲れ果ててしまいがちですよね。
ですが、「行事が少なく持ち帰りの仕事もない園に転職したことで、家での時間がぐっと増えた」という実例もあります。
生活とのバランスがとりやすい職場を選ぶことで、結婚生活もスムーズに進みやすくなります。
以下におすすめの転職エージェントを記載しておきます。
- 残業が少ない
- 希望休の申請ができる、有給が取れる
- 行事が少ない
など事前に自分の中で譲れない条件を決めておくとスムーズにエージェントと話ができますよ。
ジョブメドレー | |||
---|---|---|---|
オススメ度 | |||
求人数 | (非公開も多数) | 23,000件以上約4,000件 | 約21,000件 |
対応エリア | 全国 | 全国(首都圏中心) | 全国 |
特徴 | 求人数も多く、利用者も 多数! | ある方向けの求人も多数 | 未経験やブランクのエージェントとの電話が苦手 自分で探したい方はこちら |
よくある質問
まとめ
保育士はなかなか出会いもなく、結婚が遠のいてしまうと思われがちです。
しかし、自分や職場の環境を見直すことで十分に結婚の可能性は広がっていきますよ。
「保育士だから」と後ろ向きにならず、積極的に一歩動いてみてはいかがでしょうか?