日本では約60万人が保育士として働いていますが、長年保育士として働くには資格だけでなく様々な能力やスキルが必要となります。
働きながら足りないスキルを伸ばしていくことで預かる子どもの笑顔を増やせますし、親御さんからの信頼も高まります。
そして、スキルがUPすることで「ステップアップ転職」も視野に入るはずです。
また、一度現場から離れてしまったブランクのある保育士さんも、スキルUPをしてから再び保育士として働くのも「あり」だといえるでしょう。
保育士に必要な能力とスキル
国家資格である「保育士」の資格を有していれば、保育園で働くことができます。
また、「幼稚園教諭」の資格を有していれば、幼稚園や認定こども園などでも働くことができます。
それでは、実際に保育士の資格以外の必要な能力やスキルをいくつか挙げていきましょう。
①コミュニケーション能力
保育士はその名の通り子どもを保育する役割を持っていますが、実際には安全面を考慮しながらただ相手をしているわけではありません。
幼児とコミュニケーションを取りながら、様々な喜びや発見を子どもたちに提供していきます。
外から見ていると、「幼児と一緒に遊んだり歌ったりしているだけ」と感じる人もいますが、その仕事内容は想像以上にレベルが高いのです。
特にスキルの高い保育士は、高いコミュニケーション能力とスキルを持っています。
・運動能力の発達
・考える力を伸ばす
・想像力を伸ばす
・感情のコントロールの仕方を伝える
子どもたちと関わりながら、このようなことを意識しているのです。
2017年3月の保育所保育指針の改定に伴い、保育園でも教育の部分を取り入れることが必要になっているので、能力やスキルの高い保育士さんは今後も求められていくでしょう。
親御さんがお迎えに行った際に、「○○くんは(さんは)今日は○○にチャレンジして成功したんですよ」といったように日々何かにチャレンジさせているような保育士さんは、非常に優秀であると判断できます。
子ども自身がそのチャレンジを嫌々行っていたならばNGですが、コミュニケーションを上手に取り楽しみながらチャレンジさせているならば、最高の保育士さんであるといえるでしょう。
特に子どもや親御さんとの何気ない会話から悩みや不安を聞き出す「ヒアリング力(カウンセリング力)」は、優秀な保育士になるためには必須の能力であるといえます。
②音楽や絵、遊びのスキル
保育を行う上でとても重要となるのが、自分の保育の引き出しです。
・ピアノや歌が上手い
・絵が上手い
・粘土遊びやブロック遊びなどが上手い
・手遊びを沢山知っている
・知らないことを教えてくれる
このように、引き出しの多い先生は子ども達を惹きつけることが上手で、結果、先生の話を子ども達がよく聞いてくれるようになります。
これらのスキルは一朝一夕では身に付きませんが、地道に練習を重ねていけば確実にスキルがUPする項目でもあるので、向上心と情熱を持って取り組んでいきたいところです。
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③健康な身体と精神
保育園は、1つの教室に多くの子どもが集まり、遊んだり歌を歌ったりして過ごします。
子ども同士が極めて近い距離で遊ぶ機会も多く、手洗いうがいなどを上手にできないこともあるため感染症にかかる可能性が小中学生よりも高くなります。
そのため、保育士にもその蔓延したウイルスがうつる可能性があります。
免疫力が落ちていると、手洗いやうがいを徹底していたとしても子どもたちからウイルスがうつってしまうでしょう。
良質な睡眠や栄養のある食事、運動を習慣化し、免疫力の高い健康な身体でいることも、保育士としてはとても重要なのです。
また、日々の保育や保護者対応、職場の人間関係など、ストレスとなることが多いのも事実です。
常に精神的な余裕を持っておくためには、ストレスを受け流す方法や発散する方法を理解し実践していくことも必要だといえるでしょう。
④「キレイな字」「英語力」「言葉使い」
保育士は親御さんと「連絡帳」を介してコミュニケーションを取る機会も多くなります。
そのため、キレイな字が書けるというスキルは、とても重宝するはずです。
また、現代では英語を取り入れる保育園も増えてきているため一定以上の英語力も必要ですし、子どもと親御さんに対しての丁寧な言葉使いも重要なスキルの1つであるといえるでしょう。
まとめ
今回は、「保育士として働く上で資格以外に必要な能力やスキル」について解説してきました。
資格さえあれば保育園で働くことは可能ですが、子どもや親御さんに満足してもらえる保育業務を行うには、ここで挙げたような能力やスキルがあると良いはずです。
「今よりも良い保育士になりたい」
「保育士としてレベルアップして、ステップアップ転職したい」
このような思いがあるならば、ぜひスキルアップにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!